数年の海外生活を経て、今は某外資系企業で働いています。 映画・海外ドラマの感想を書いていきます。

映画

映画「パラサイトー半地下の家族」を見た感想~格差社会、ここに極まる~

アカデミー賞で複数受賞した後だと混むかなーと思い、アカデミー賞前日に見に行きました。

見た感想は、、、、
後半の怒涛の展開、複雑な感情が整理できず、見た後にずしんと重く印象に残る映画でした。




仕事がない4人の家族を主軸に描いています。
映画だけど、庶民にとっては「自分もこういう状況にいつ陥るかわからない」という恐怖があります。
お父さんの衝動的な行動も「なんかわかる」気持ちになる自分に自己嫌悪。。。
やっぱり、じわじわと直接的ではない差別意識を言われたり、ああいった行動で突きつけられると衝動的にああいう行動に出るのはわかる気持ちになる。

今、韓国で起こっていることを知る意味でも大変勉強になりました。
日本は人手不足が社会問題になっていますが、映画内で「警備員の面接に500人押し寄せる」というあったように韓国だと就職難が起こっているんですね。
でも日本にも就職難の時代はあったし、景気が悪化したら企業は採用止めるので、明日は我が身という現実的な怖さがあります。
ジョーカー」「ハスラーズ」「万引き家族」という最近は格差社会をテーマにした映画が多い。
資本主義、もう限界なのかもしれない。



お母さんが言った「お金はアイロンと一緒でまがった心をまっすぐにしてくれる。だから純真で誰にでも優しくなれるの」という意味合いのセリフも大変印象に残りました。
ほんと、そう。
お金があると気持ちに余裕ができるから優しい気持ちで心穏やかに暮らせる。
金持ちけんかせず。


前半の徐々に金持ち家族にパラサイトしていくブラックユーモアな展開から後半は怒涛の胸をえぐる展開のジェットコースター映画。
感情の揺さぶりがすごい。
吐き気にも近い不快な感情。
感覚としては「ダンサー・イン・ザ・ダーク(字幕版)」を見た後の気持ちに近い。

ものすごく心に突き刺さり、数日気持ちが暗くなる作品でした。
見る価値が大変ある映画です。

エンディング曲は半地下家族の長男を演じたチェ・ウシクが歌っています。
「Soju One Glass」


映画「ハスラーズ」を見た感想~バブルを忘れられない女たち~

ジェニファー・ロペスの助演が好評の映画「ハスラーズ」を見た感想です。
ネタバレあり。



一言でいえば、
住宅バブルでいい思いをしたストリッパーたちがリーマンショック後、よかった時代を忘れられず金儲けのために犯罪に手を染める話。

ニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペスがはまり役で説得力たっぷりに姉御肌のストリッパー(後半はぼったくり組織のリーダー)を演じています。
Jenny from the Block」(私はニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペス!)と歌っているだけあり、世間が抱く彼女のイメージって下町から成りあがったヒスパニックセレブなんでしょうね。

前半は、不動産バブル景気に沸くニューヨークで景気の波がストリップ業界にもやってきていて(儲けたお金をストリップバーで落とすから)、まさに札束が舞い降っている状況。
新人のデスティニー(コンスタンス・ウー)はスターストリッパーのラモーナ(ジェニファー・ロペス)に気に入れられ、指導も受けて、バブル景気の恩恵を受ける受ける、札束舞い踊る。
でも、リーマンショックが起きたことで、金融マンたちはストリップバーに落とすお金もないので、彼女たちも儲からない。

でも、札束が舞っていた時代の贅沢な暮らしは忘れられないから、徐々に犯罪に手を染めていきます。
(お酒にドラッグを混ぜて、酔って錯乱した男のクレジットカードを限界まで切るというボッタくりバーのような犯罪)


煌びやかなシーンもありますが、デスティニーが記者に過去を語る切り口で淡々と描かれており、見ていてすごくテンションがあがる感じの作品ではなかったです。
でも、最初から最後まで飽きずに見れました。

ジェニファー・ロペスがに記者に言った(うろ覚えだから違うかも)
「儲ける側か踊る側のどっちにいたかの違いだけ。ウォール街にいた奴らと私たちがやったことは大した違いはない」という言葉が印象に残りました。

一般人を騙して大金も儲けたウォール街の人間たちは刑務所に行ってないのに、ちょっと男を騙してお金儲けした私たちの何が悪いの?というそりゃそうだと思う言い分。
彼女たちの罪も軽かったのは、軽犯罪的な罪だったということなんだろう。

リーマンショックの影響をストリップ業界側から描いた映画はこれまでなかったので、あのバブル崩壊が至る所に影響を与えたことがわかったのは社会勉強になりました。

最初と最後でジャネット・ジャクソンの「Control」・「ミス・ユー・マッチ」が効果的に使われています。
この他、ブリトニーの「Gimme More」なども使われていて音楽もよかった。


それにしても、ラモーナの再就職先がOLD NAVYというにも「イメージ的にいいんだろうか・・・
」と気になりました。日本だとGUと同じくらいのイメージだけどアメリカだと学歴やちゃんとした職歴のない人が働ける場所ってことなんだろうか。
それにしても、デスティニーもラモーナも地味な暮らしには耐えられなそうだから、結局は金づるとなる男たちを見つけて食い物にしてそう。


お金は人を狂わす。
見た後に、考えさせられる作品です。



主演・コンスタンスウーの出世作。





アマゾンプライムビデオ「アウトブレイク」を見た感想ーコロナウィルス問題と通じるところがあるー

新型コロナウィルスが世間を騒がせている昨今、ウィルス感染ものの映画「アウトブレイク」がアマゾンプライムビデオにあったので鑑賞しました。


アウトブレイク (字幕版)

率直な感想は、
前半は未知の感染力・致死率が高いウィルスが蔓延する恐怖をリアルに描いた作品、後半はヘリコプターチェースあるハリウッド大作映画に様変わり(後半から急に現実感が薄れ、映画的演出に舵を切りだす作品)という映画でした。
薬もワクチンもないウィルスの恐怖を描いた作品として、このタイミングで見ると前半は現実感があり寒気がしました。
後半は、、、、映画だな、という感想です笑


出演者もポスターやDVDパッケージ掲載の3人のみならず、ケビン・スペイシー(ダスティン・ホフマンの同僚役、最初はいじわるそうな感じだけどすごくいい人)とグレイズアナトミーで有名なパトリック・デンプシー(彼が原因でウィルスがアメリカに拡がります。やっていること最低。クズ役)という有名俳優も出演していて、そのあたりも見どころ。



未知のウィルスが感染源である動物に引っ掻かれたことや映画館で一気に拡がっていく様子、町全体を閉鎖する様子は現在の武漢と通じるところがあり、より現実感があり寒気がしました。
そして政治的な動き、自分の利益のために動く政府の人間もいて、対応が後手に回る様子も今と通じる。。。

後半は、ダスティン・ホフマン大活躍のヒーロー映画に様変わりしちゃいましたが、
今だからこそ見るべき作品だと思います。



アマゾンプライムビデオ「ミッドナイト・ランナー」を見た感想(ネタバレあり)~よくある人気俳優のバディもの~

2020年4月よりキンプリの平野紫耀とセクシーゾーンの中島健人のダブル主演でリメイクドラマ(日テレで土曜10時)が放送されるらしい韓国映画「ミッドナイトランナー」を見たネタバレありの感想です。
2020年1月29日時点で定額動画配信サイトではアマゾンプライムビデオでのみ配信されています。



韓国の人気若手俳優のパク・ソジュンカン・ハヌルのダブル主演。
あらすじは警察学校試験で知り合った2人は、クラブに出かけた際の帰りに女の人が誘拐される事件に遭遇。2人で犯人のアジトに侵入し、あと一歩のところまで追い詰めるのですが逃げられ、警察に助けを求めるのですが、ルールやレポート手順を第一優先してまったく動いてもらえず。。。
2人単独で犯人のもとに改めて潜入するのでした。

という感じです。

うーん。
正直あんまりおもしろくなかった。
軽いノリで描いてるんですが、誘拐の目的が卵子摘出ってちょっとシリアスすぎる。。。
リメイクドラマがどんなストーリーになるかを知りたい人は参考までに見てもいいんじゃないでしょうか。



映画「サヨナラまでの30分」を見た感想(ネタバレあり)~泣ける映画。真剣佑と北村匠海の歌声に感動~

真剣佑と北村拓海主演の映画「サヨナラまでの30分」を見ました。
サヨナラまでの30分


音楽映画が好きだから見たものの、映画館は若い女の子だらけ。
やっぱりアイドル青春モノ映画は30代中盤の男には場違いだったか、、、と気後れしながら見ましたが、
号泣しました。
話の中身も曲もすごくよくて、しかも真剣佑と北村匠海の歌声がすーっごい上手くて、見てよかったと心から思う作品でした。
同時期に公開されている音楽映画キャッツも見ましたが、キャッツの100倍は面白かったです。
映画代を無駄にしたくないなら、心の底から「サヨナラまでの30分」をみることをお勧めします。
それと長野県松本市を舞台にしているので、松本市行ったことある人はあー善光寺だーとか思うシーンたくさんあります。

真剣佑、美しかった。


ここからはネタバレありで感想書きます。




ストーリーはメジャーデビュー目前のバンド「ECHOLL」のボーカル・アキ(真剣佑)が交通事故に遭って亡くなるところから始まります。
その1年後、たまたまアキが曲を録音していたテープとポータブルプレーヤーを心を閉ざしている青年・楓太(北村匠海)が拾います。テープを再生したところ、なんとテープを再生している30分の間だけ颯太にアキが乗り移る現象が起きます。


夢半ばで亡くなったアキは颯太の体を使って、バンド再開と恋人のカナとヨリを戻そうと奮闘。
徐々にバンドは再開して、アキともいい感じになっていくんですが。。。同時にそれは颯太がバンドメンバーとアキとの仲を深めて新しい思い出を作っていくことも意味していて(まるでテープに思い出が上書きされるように。。。そして、すべて上書きされることはアキが完全に消えちゃうことを意味する。。。)


北村匠海、演技も歌もうまい。1人2役すごい上手だった。



単なる入れ替わりものかと思ったら、
颯太がみんなと新しく思い出を作ってい様子に嫉妬するアキ、アキを利用して知った楽しさを独り占めしたいと思う颯太のずるさといった人のきれいじゃない感情も描いた結構深い内容もちゃんと描いていました。


出会いと別れだけじゃなくて、嫉妬やずるさ、音楽を通して人とつながっていく楽しさ、といった青春のすべてと人の死を乗り越えるまでの過程までも2時間で描いた素晴らしい作品でした。


そして、最後は真剣佑がすべてを北村匠海に託してステージ上から消えてっちゃう、、、そして北村匠海が歌う、、、もう涙が止まらない。
号泣。

テープ再生中に入れ替わるという設定がエモいし、思い出が上書きされつくしたら消えちゃう!って設定は切ないし、これはそのうちドラマ化される題材だと思います。
歌える若手イケメン俳優の売り出しにばっちりの題材です。
同じ音楽ものだと「タイヨウのうた」と同じくらい優れた感動を呼ぶ題材だと思います。
(タイヨウの歌に出たYuiも沢尻エリカもなんかおかしいことになっちゃいましたが、、、汗)



真剣佑の歌声は初めて聞きましたが、すごく上手でした。
まっすぐすぎて、ちょっと合唱っぽいというかミュージカル調でしたが(笑)。
英語できるし、そのうちブロードウェイデビューとかしそう。
北村匠海は、真剣佑が乗り移ったバージョンの自信満々の歌と乗り移ってない素の自信なさげだけど繊細でやさしい歌声を使い分けていて、さすがでした。
彼、DISH//としてCD出してますもんね。やっぱうまいわ。


ECHOLLの曲はサントラCDにも収録。



家帰ってからずーっとECHOLLの曲と音楽プロデューサーを務めている内澤崇仁さんがボーカルのバンド・andropの曲を聴いています。

amazon music unlimitedで聴けます。





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