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Netflix「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」を見た感想~甘酸っぱい三角関係~

ネットフリックスで配信中のオリジナル映画「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」を見た感想です。
最近、中国系女性が主人公のネットフリックス映画多いな。
穏やかで優しい気持ちになれる作品でした。
休みの日にのんびり見るのはいい映画。
おすすめ度。 ☆3.5


脚本・監督はアリス・ウー。
台湾からアメリカに移住した女性でスタンフォード大学で博士号を取り、マイクロソフトで働いてきた大変優秀な女性。
映画監督作品は「Saving Face/素顔の私を見つめて」に次いで2作目。

主役は中国から移住してきた地味な中国出身の女の子エリー。
アメフト部のダニエルから学校一の美人アスターへのラブレター代筆を頼まれるところからストーリーが展開していきます。

<ネタバレありの感想です>
登場人物に悪い人が出てこなくて、田舎の風景や音楽も穏やかで見ていて癒される作品でした。
映画の中でも言葉ではエリーがアスターを好きなのか、ダニエルがエリーを好き化のか、エリーはダニエルとアスターのどっちを好きなのか名言していないし、おそらく3人の心の内でもはっきりとわからずモヤモヤしているところが青春って感じで甘酸っぱかったです。

最後、エリーが大学へ旅立つ電車をダニエルが追いかけるシーンもよかったな。
はっきりと感情を言葉にするわけじゃないんだけど、なんか泣けました。


手紙のやりとりも言葉がしゃれていて、本をよく読む人たちが知的に楽しんでる感じでよかったです。
アスターの周囲と実は溶け込めてないところを理解しているようで、彼女もなんとなくエリーが代筆しているとわかってるようでした。
アスターは友達としてエリーを見ていたのか、好きだったのか、答えは映画では出していない。
おそらくまだはっきりしていなんだろう。


青春の1ページを丁寧に切り取った作品。
心がキレイになる癒し系映画でした。


アリス・ウー監督の初監督映画はこちら。



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Netflix「タイラーレイク 命の奪還」を見た感想(ネタバレあり)~トラウマと向き合う~

4月24日にネットフリックスで公開となったクリス・ヘムズワース主演映画「タイラー・レイク 命の奪還」を見ました。
アヴェンジャーズなどマーベル映画で有名なルッソ兄弟が製作した作品。
脚本は弟のジョー・ルッソ。彼が関わったグラフィックノベル「Ciudad」が原作。
監督はサム・ハーグレイブ。本作は映画監督デビュー作品。

<ネタバレありの感想です。>
予告編はこちら。


舞台はインドとバングラデシュ。(どっちかといえばバングラデシュがメイン)
あらすじはインドの麻薬王の子供がバングラデシュの麻薬王に誘拐され、クリス・ヘムズワースが傭兵として雇われて、救いに行く話。
全編、バイオレンスアクション三昧。

スマホの画面じゃなくて、これは大画面で見るべき作品。
やっぱりスマホで格闘やカーチェイス、銃撃戦見ても迫力が半減しちゃう。

マーヴェル映画のような爽快感を期待するとギャップあるかな、と思います。
コメディ要素ゼロのシリアスなバイオレンスアクション映画です。
加えて、過去に子供を亡くした主人公タイラーが誘拐された子供を助け出すことでトラウマと向き合う要素も含まれています。


最後に命を懸けて子供を救う姿は泣けました。
わが子を亡くしたトラウマとも向き合えて、タイラーの心は救われたのかな。
そう思うと胸がエグられる気持ちになりました。

この悲しくてやりきれない気持ちはルッソ兄弟作品「シビルウォー/キャプテンアメリカ」のエンディングにも近い気がします。トニーとスティーブ、平和を思う気持ちは一緒なのに方向性が違うから仲たがいする2人。
人生は簡単には割り切れないことばかり。
もっと単純に分かり合えて、気持ちの整理もつけられたらいいのに。
切ない。


アクションでドキドキして、最後は胸を締め付けられる思いで泣きたい人にはおススメの作品でした。



シビルウォー。ヒーローの在り方も人によって違うから、仲違いする2人。やるせない。



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「コンテイジョン」を見た感想(ネタバレあり)~手を洗いましょう~

新型コロナウィルスが猛威をふるう2020年。
この映画が再注目を浴びています。

<ネタバレありの感想です>
スティーブン・ソダーバーク監督作品「コンテイジョン」
コンテイジョン

公開当初は「単調」「スターの無駄遣い」など評判はよくなかった本作品。
新型コロナウィルスが広まった2020年に見直すと、まさに今、世界で起こっていることをそのまま予見していたようで傑作のように思えました。
未知のウィルスの恐怖がわかるからこそ、すべてのシーンが現実味があり、恐怖を感じる作品です。

例えば、
専門家が政府機関に深刻さを訴えても最初は「おおげさ」「めんどくさい」という反応をされるところ。
ブロガー発信(ジュード・ロウ)でデマが拡散され街が大混乱するところ。
病床が足りず体育館を簡易施設に変えようとしたところ「予算はどっちが持つんだ?」と揉めるところ。
などなど。


映画ではワクチンが開発された後に、まず誰にワクチンが渡るのかを巡った争いも描いていました。
アメリカは誕生日ごとにくじ引きで決定していました。
香港(だったと思う)では、ワクチン獲得を優位に進めるためにマリオン・コティヤールが誘拐されたものの、テロリストには本物は渡すわけにはいかないから、結局偽物を掴まされたシーンは複雑でした。。。テロリストも村の人を救いたかっただけなのに。マリオン・コティヤールも村の人に情が芽生えたようにも思えました。

極限状態だからこそ、政府機関の人間も身内を優先するシーンも描いており、ダメなことだけど気持ちは理解できるから胸が締め付けられました。


今後、現実世界でもワクチンを巡る争いが起こりえるんだろうか。


最後はウィルス発生理由も明かされます。
結局、シェフが手を洗わずにグィネス・パルトロウと握手したのが原因でした。
未知のウィルス発生を防ぐためにも手洗い徹底しようと思いました。

手洗い徹底の重要性を訴えるために全世界の人に見てほしい映画。



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映画「パラサイトー半地下の家族」を見た感想~格差社会、ここに極まる~

アカデミー賞で複数受賞した後だと混むかなーと思い、アカデミー賞前日に見に行きました。

見た感想は、、、、
後半の怒涛の展開、複雑な感情が整理できず、見た後にずしんと重く印象に残る映画でした。




仕事がない4人の家族を主軸に描いています。
映画だけど、庶民にとっては「自分もこういう状況にいつ陥るかわからない」という恐怖があります。
お父さんの衝動的な行動も「なんかわかる」気持ちになる自分に自己嫌悪。。。
やっぱり、じわじわと直接的ではない差別意識を言われたり、ああいった行動で突きつけられると衝動的にああいう行動に出るのはわかる気持ちになる。

今、韓国で起こっていることを知る意味でも大変勉強になりました。
日本は人手不足が社会問題になっていますが、映画内で「警備員の面接に500人押し寄せる」というあったように韓国だと就職難が起こっているんですね。
でも日本にも就職難の時代はあったし、景気が悪化したら企業は採用止めるので、明日は我が身という現実的な怖さがあります。
ジョーカー」「ハスラーズ」「万引き家族」という最近は格差社会をテーマにした映画が多い。
資本主義、もう限界なのかもしれない。



お母さんが言った「お金はアイロンと一緒でまがった心をまっすぐにしてくれる。だから純真で誰にでも優しくなれるの」という意味合いのセリフも大変印象に残りました。
ほんと、そう。
お金があると気持ちに余裕ができるから優しい気持ちで心穏やかに暮らせる。
金持ちけんかせず。


前半の徐々に金持ち家族にパラサイトしていくブラックユーモアな展開から後半は怒涛の胸をえぐる展開のジェットコースター映画。
感情の揺さぶりがすごい。
吐き気にも近い不快な感情。
感覚としては「ダンサー・イン・ザ・ダーク(字幕版)」を見た後の気持ちに近い。

ものすごく心に突き刺さり、数日気持ちが暗くなる作品でした。
見る価値が大変ある映画です。

エンディング曲は半地下家族の長男を演じたチェ・ウシクが歌っています。
「Soju One Glass」


映画「ハスラーズ」を見た感想~バブルを忘れられない女たち~

ジェニファー・ロペスの助演が好評の映画「ハスラーズ」を見た感想です。
ネタバレあり。



一言でいえば、
住宅バブルでいい思いをしたストリッパーたちがリーマンショック後、よかった時代を忘れられず金儲けのために犯罪に手を染める話。

ニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペスがはまり役で説得力たっぷりに姉御肌のストリッパー(後半はぼったくり組織のリーダー)を演じています。
Jenny from the Block」(私はニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペス!)と歌っているだけあり、世間が抱く彼女のイメージって下町から成りあがったヒスパニックセレブなんでしょうね。

前半は、不動産バブル景気に沸くニューヨークで景気の波がストリップ業界にもやってきていて(儲けたお金をストリップバーで落とすから)、まさに札束が舞い降っている状況。
新人のデスティニー(コンスタンス・ウー)はスターストリッパーのラモーナ(ジェニファー・ロペス)に気に入れられ、指導も受けて、バブル景気の恩恵を受ける受ける、札束舞い踊る。
でも、リーマンショックが起きたことで、金融マンたちはストリップバーに落とすお金もないので、彼女たちも儲からない。

でも、札束が舞っていた時代の贅沢な暮らしは忘れられないから、徐々に犯罪に手を染めていきます。
(お酒にドラッグを混ぜて、酔って錯乱した男のクレジットカードを限界まで切るというボッタくりバーのような犯罪)


煌びやかなシーンもありますが、デスティニーが記者に過去を語る切り口で淡々と描かれており、見ていてすごくテンションがあがる感じの作品ではなかったです。
でも、最初から最後まで飽きずに見れました。

ジェニファー・ロペスがに記者に言った(うろ覚えだから違うかも)
「儲ける側か踊る側のどっちにいたかの違いだけ。ウォール街にいた奴らと私たちがやったことは大した違いはない」という言葉が印象に残りました。

一般人を騙して大金も儲けたウォール街の人間たちは刑務所に行ってないのに、ちょっと男を騙してお金儲けした私たちの何が悪いの?というそりゃそうだと思う言い分。
彼女たちの罪も軽かったのは、軽犯罪的な罪だったということなんだろう。

リーマンショックの影響をストリップ業界側から描いた映画はこれまでなかったので、あのバブル崩壊が至る所に影響を与えたことがわかったのは社会勉強になりました。

最初と最後でジャネット・ジャクソンの「Control」・「ミス・ユー・マッチ」が効果的に使われています。
この他、ブリトニーの「Gimme More」なども使われていて音楽もよかった。


それにしても、ラモーナの再就職先がOLD NAVYというにも「イメージ的にいいんだろうか・・・
」と気になりました。日本だとGUと同じくらいのイメージだけどアメリカだと学歴やちゃんとした職歴のない人が働ける場所ってことなんだろうか。
それにしても、デスティニーもラモーナも地味な暮らしには耐えられなそうだから、結局は金づるとなる男たちを見つけて食い物にしてそう。


お金は人を狂わす。
見た後に、考えさせられる作品です。



主演・コンスタンスウーの出世作。





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