├これ読みました。

真山仁「バラ色の未来」を読んだ感想

 ハゲタカで有名な大好きな作家・真山仁さんの最新作「バラ色の未来」を読みました。
 IR・カジノ誘致をめぐる政治的駆け引き・人間ドラマが今回のテーマ。

バラ色の未来/真山仁
 感想として、ハゲタカやマグマなど経済小説を書いていたころに比べるとキレが落ちてきてるかなーという気がしました。
 真山さんは昔は経済小説が多かったですが、ここ4-5年の作品は政治や新聞記者・陰謀論に傾向が変わってきてるんですよね。ご本人の興味・関心がそっちにただ単に移ってるだけかと思いますが。
 ただ、そうなるとエンターテイメントよりも個人の思いが強すぎて、現実離れしすぎている印象を受けます。

 今回も面白いことは面白いんです。
 2日で一気読みできちゃう勢いはあるんです。

 ただ、もう一度読み返したいかって言われると「うーん」という感じ。
 

 そう考えるとハゲタカはドラマを含め、名作!名言のオンパレード!

レ・ミゼラブル/ヒュー・ジャックマン~細切れしている印象~

 日本では年末に公開され、最近DVDが発売された「レ・ミゼラブル」。公開されたときはまだ日本でカナダに行くためのお金をリゾートバイトをしながら貯めていて、この映画をみるためにわざわざ最寄りの映画館まで泊りがけ(!)で行って見に行きました。だって、映画館行くにはバスで片道2時間かけて長野市まで行くしか手段がなくて、映画を見る時間も考えると、、、ギリギリってわけで泊りがけでいきました(笑)


 感想はというと、すーっごい号泣する気持ちで行ったんですが、思ったほど泣けなかった…。なんかレ・ミゼラブルは群像劇じゃないですか。登場人物もすっごい多いわけで、それぞれの描写を描く時間も少ないわけですよ。連続ドラマの2時間ダイジェスト版を見ている気分になりました。この感想は「フラガール」を見たときも思ったんですよね、同じこと。いろんな事件を詰め込みすぎて感動が半減…。
 そして、これは僕の思い込みの問題なんですが、最後は「スカーッ」と気分の晴れるさわやかな感動を期待してましたが、タイトルが「レ・ミゼラブル(悲惨な人たち)」ですから、報われない人が多い!!!
 アン・ハサウェイは夢破れて、工場首になって、娼婦にまで身を落として、歯も抜いて、髪も売って、死んじゃったし。革命を起こした若者たちも死んじゃいましたし。何より納得がいかなかったのが、マリウスが金持ちたちが嫌で革命軍に入ったのに、結局は金持ちの実家に帰ってコゼットと結婚式を挙げたこと。あなたにとって革命はそんなものだったのか?!


 ただ歌はよかったです。
 「ONE DAY MORE」が特に。ここで盛り上がり最高潮でした。ラッセル・クロウも言われてるほど悪くなく、いちばん味のある歌声なんじゃないかとも思いました。ヒュー・ジャックマンも歌えてアクションもできて演技もできる器用な役者さんなんでもっと評価されてもいいと思います。
 

 豪華キャストが歌いまくる映画なんでミュージカル好きはDVDお家保存版で買っても損はないと思います!
 
 



 

デニーロ&トミー・リー・・ジョーンズ共演「The Family」予告編

 THE HEATを見に行った際に予告編が流れていて、すっごい面白そう!と思った作品。



 出演者がすっごい豪華ですが、それよりも映画の設定が笑えます。
 まず、ロバート・デニーロがギャングの親分役で、ストーリーはデニーロ一家が足を洗い、普通の暮らしを送ろうとするもまあなかなか馴染めない!っていうあらすじです。
 出演者は、デニーロに、後見人のような刑事役にトミー・リー・ジョーンズ、デニーロの奥さん役でミシェル・ファイファー、そして娘役でグリーのクイン役で人気のディアナ・アグロンも出演しています。

 予告編もデニーロが「How was your day?」って尋ねてみんな「Fine」と言いますが、奥さんはスーパーを爆破、息子は学校で盗み、娘は学校で男をボコボコに、デニーロも男を半殺しにしたりと無茶苦茶です(笑)

 とにかく設定からして、見たい!と思わせる作品でした。
 秋公開予定です。

遠い太鼓/村上春樹~エッセイのほうが好き~

 村上春樹は、いちおう話題になっているので「ノルウェイの森」「海辺のカフカ」「1Q84」などとりあえず4,5冊読んだことありますが、どれもまったく面白さがわからず。。。むしろポエミーでふわふわした文体と意味のわからない内容にイライラしたことのほうが多かった。「メタファーだよ、メタファー」、「そこには繭に包まれた卵が」ってまったく意味わからん。だから何がいいたいんだ?!と毎回突っ込みを100回ほど読みながら入れたくなる。

 でも、彼の書く旅紀行?エッセイ?、この類の本はすごく好きです。文章もまどろっこしくなくて情景や旅の空気感が文章を通じて目に浮かぶように伝わってきます。







遠い太鼓 [ 村上春樹 ]



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感想:8件




 こちらの一冊は「ノルウェイの森」を執筆中にヨーロッパを転々と3年くらい奥さんと旅しつつ暮らしていた毎日を綴っています。
 有名人の旅紀行だと「ハワイのこのお店素敵ー!」「景色すごいきれいだよー心が洗われちゃいますー」などビジュアルでほぼ魅力を伝えるだけのものが多い気がするけど、そこはさすが村上春樹。ちゃんと地域に根差して生活したからこそ書ける生々しい内容に仕上がっています。
 旅の動機は「なぜかどうしても日本を離れなきゃいけない気がしたんだ。とにかく無性に」みたいな感じで、よくわかんないんだけど。

 主にイタリアとギリシャを旅していて、行ったことない人にとってはどっちもお気楽なんだろうなーと思うけど、春樹さんの考察ではイタリア人のほうが適当で無責任、ギリシャ人は責任感があるらしいです。こういうのも実際に行かなきゃわかんないよなー。

 最後に、「もうふらふら行ったり来たりするのに疲れた」って文がありそこはすっごい共感しました。旅しながら転々と暮らすって楽しそうだけど実際やってみると、軸が定まらずいっつもふわふわしてる感じでけっこうストレスになるんですよね。だから、遊牧民は現代では少ないのかも。


 

 シドニーオリンピック開催中のオーストラリアについて書いた「シドニー!」もおススメです。
 有森裕子について書いてるところがすっごいいい!

 






シドニー! コアラ純情篇 文春文庫 / 村上春樹 ムラカミハルキ 【文庫】



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僕たちに不可能はない/リチャード・ブランソン~よくぞ生きてこれた!~

 日本ではそこまで知名度高くありませんが、欧米では人気バツグンの起業家「リチャード・ブランソン」の著作です。






Screw It, Let's Do It-【電子ブック版】



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 彼が書いたいうならば自己啓発書ですが、彼の経験がほとんどを占めているので、ちゃんと中身と説得力のある一冊に仕上がっています。

 果敢に多くのことに挑んでいく姿はすごい!の一言。むしろプライベートでのチャレンジが危険すぎ「よくぞ今日まで生きてこれたな!」と正直思います。

 気球で世界一周して死にかけたとか航空機の試作品に乗って死にかけたなど、死にかけたエピソードは数知れず。。。それでも彼はチャレンジし続ける。行動力も運も持ち合わせています。最強無敵!


 そんな無鉄砲にみえる彼ですが、まったく無謀と思う選択はせず、現実との折り合いをつけた上でどれほどリスクととるかをちゃんと考えているそう。

 最終的にはガイア資本主義というなんかよくわからんエコだかなんだかよくわからない、まるで船井幸雄のような中身になっちゃってますが(笑)、若そうにみえても60歳代のおじいちゃん(に見えない!若くみえる!40代かと思ってた!)だから許してあげましょう。

 リチャード・ブランソン。
 起業家を目指す人なら知っておくとカッコいい!クール!と思われる人物です!

 
 

 
 人生を切り開くためにはチャンスを捕える握力が必要だ。
 枕を高くして寝られないようなことはするな。安易な道を選ぶ人には勝利の味を知ることはない。
 地球レベルで考えろ。楽しめ。
 SCREW IT, LET'S DO IT EXPANDED 僕たちに不可能はない



 





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