数年の海外生活を経て、今は某外資系企業で働いています。 映画・海外ドラマの感想を書いていきます。

Hulu「ホルトアンドキャッチファイア」シーズン1,2,3を見た感想~80年代のIT業界~

Huluで見つけた海外ドラマ「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア~制御不能な夢と野心」をなんとなく見始めたら3日でシーズン3まで一気見しちゃいました。
最近、あまり一気見するほどハマるドラマには出会えなかったんですが、これは大当たり。
ビジネスドラマが好きな人、IT業界やスタートアップ業界を舞台にしたドラマが好きな人には絶対に見てほしい!

ターミネーター:ニューフェイト」に出ていたマッケンジー・デイビスも出演しています。




あらすじは80年代のテキサス。
元IBMのジョーがテキサスの中堅IT企業のカーディフに中途入社したところからはじまり、次世代のPCを作りたい野心を叶えるため、営業力とプレゼン力を生かし、プリセールスのゴードンや大学中退した天才エンジニアのキャメロンを巻き込みながら実現していく様子を描きます。

正直、ジョーの口がうますぎて逆に胡散臭く、しかもIT技術に関してはほぼ疎いため、「こいつ口だけじゃん!ムカつく!!」って印象しかないんですが、回が進むごとに登場人物ほぼ全員が彼のうさん臭さにウンザリし出すので、そこは面白かったです。
キャメロンはソフトウェア担当、ゴードンはハードウェア担当なので、両者間のいざこざも企業でよくある部署ごとのいざこざに通じるところがあり、大変面白かった。

シーズン1では脇役のゴードンの奥さん・ドナもシーズン2からは主要人物になります。
女性がIT業界でのし上がっていくドラマとしても大変面白いです。
ジョーはおそらくスティーブ・ジョブズをモデルにしてるのかなーと感じました。
彼も確かコーディングは得意じゃなかったんじゃないかな。
ジョーやキャメロンから「あんた口だけで技術力ないじゃん!あんた何もしてない!アイデアを盗むだけ」ってシーズンを通して突っ込まれまくるんですが、それでも実現へとこじつけていく人たらし力はすごい。(うさんくさくて、嫌われちゃうんだけど)


このドラマは本当に展開が早くて、仲間が味方になり、敵同士が組んだり、仲良くならなそうは2人が仲良くなったり、人間関係も面白い。
そして、扱う製品も小型PC、チャットサービス、組み立てPC、ITセキュリティ、インターネットと時代の流れに沿ってどんどん変わっていきます。
シーズン4の第一話を見た後でシーズン1を見ると、登場人物の見た目も舞台も人間関係も大きく変わっているので、見返しても面白いです。


日本だと知名度ほとんどないけれど、
大変おすすめしたいドラマ!
ここ5年で見たドラマの中でTOP3に入る面白さでした。


ぜひぜひ!第一話だけでも見てほしいです!!

現状、Huluで配信中です。
シーズン4は毎週土曜日に最新話を更新中。



映画「パラサイトー半地下の家族」を見た感想~格差社会、ここに極まる~

アカデミー賞で複数受賞した後だと混むかなーと思い、アカデミー賞前日に見に行きました。

見た感想は、、、、
後半の怒涛の展開、複雑な感情が整理できず、見た後にずしんと重く印象に残る映画でした。




仕事がない4人の家族を主軸に描いています。
映画だけど、庶民にとっては「自分もこういう状況にいつ陥るかわからない」という恐怖があります。
お父さんの衝動的な行動も「なんかわかる」気持ちになる自分に自己嫌悪。。。
やっぱり、じわじわと直接的ではない差別意識を言われたり、ああいった行動で突きつけられると衝動的にああいう行動に出るのはわかる気持ちになる。

今、韓国で起こっていることを知る意味でも大変勉強になりました。
日本は人手不足が社会問題になっていますが、映画内で「警備員の面接に500人押し寄せる」というあったように韓国だと就職難が起こっているんですね。
でも日本にも就職難の時代はあったし、景気が悪化したら企業は採用止めるので、明日は我が身という現実的な怖さがあります。
ジョーカー」「ハスラーズ」「万引き家族」という最近は格差社会をテーマにした映画が多い。
資本主義、もう限界なのかもしれない。



お母さんが言った「お金はアイロンと一緒でまがった心をまっすぐにしてくれる。だから純真で誰にでも優しくなれるの」という意味合いのセリフも大変印象に残りました。
ほんと、そう。
お金があると気持ちに余裕ができるから優しい気持ちで心穏やかに暮らせる。
金持ちけんかせず。


前半の徐々に金持ち家族にパラサイトしていくブラックユーモアな展開から後半は怒涛の胸をえぐる展開のジェットコースター映画。
感情の揺さぶりがすごい。
吐き気にも近い不快な感情。
感覚としては「ダンサー・イン・ザ・ダーク(字幕版)」を見た後の気持ちに近い。

ものすごく心に突き刺さり、数日気持ちが暗くなる作品でした。
見る価値が大変ある映画です。

エンディング曲は半地下家族の長男を演じたチェ・ウシクが歌っています。
「Soju One Glass」


映画「ハスラーズ」を見た感想~バブルを忘れられない女たち~

ジェニファー・ロペスの助演が好評の映画「ハスラーズ」を見た感想です。
ネタバレあり。



一言でいえば、
住宅バブルでいい思いをしたストリッパーたちがリーマンショック後、よかった時代を忘れられず金儲けのために犯罪に手を染める話。

ニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペスがはまり役で説得力たっぷりに姉御肌のストリッパー(後半はぼったくり組織のリーダー)を演じています。
Jenny from the Block」(私はニューヨークの下町・ブロンクス出身のジェニファー・ロペス!)と歌っているだけあり、世間が抱く彼女のイメージって下町から成りあがったヒスパニックセレブなんでしょうね。

前半は、不動産バブル景気に沸くニューヨークで景気の波がストリップ業界にもやってきていて(儲けたお金をストリップバーで落とすから)、まさに札束が舞い降っている状況。
新人のデスティニー(コンスタンス・ウー)はスターストリッパーのラモーナ(ジェニファー・ロペス)に気に入れられ、指導も受けて、バブル景気の恩恵を受ける受ける、札束舞い踊る。
でも、リーマンショックが起きたことで、金融マンたちはストリップバーに落とすお金もないので、彼女たちも儲からない。

でも、札束が舞っていた時代の贅沢な暮らしは忘れられないから、徐々に犯罪に手を染めていきます。
(お酒にドラッグを混ぜて、酔って錯乱した男のクレジットカードを限界まで切るというボッタくりバーのような犯罪)


煌びやかなシーンもありますが、デスティニーが記者に過去を語る切り口で淡々と描かれており、見ていてすごくテンションがあがる感じの作品ではなかったです。
でも、最初から最後まで飽きずに見れました。

ジェニファー・ロペスがに記者に言った(うろ覚えだから違うかも)
「儲ける側か踊る側のどっちにいたかの違いだけ。ウォール街にいた奴らと私たちがやったことは大した違いはない」という言葉が印象に残りました。

一般人を騙して大金も儲けたウォール街の人間たちは刑務所に行ってないのに、ちょっと男を騙してお金儲けした私たちの何が悪いの?というそりゃそうだと思う言い分。
彼女たちの罪も軽かったのは、軽犯罪的な罪だったということなんだろう。

リーマンショックの影響をストリップ業界側から描いた映画はこれまでなかったので、あのバブル崩壊が至る所に影響を与えたことがわかったのは社会勉強になりました。

最初と最後でジャネット・ジャクソンの「Control」・「ミス・ユー・マッチ」が効果的に使われています。
この他、ブリトニーの「Gimme More」なども使われていて音楽もよかった。


それにしても、ラモーナの再就職先がOLD NAVYというにも「イメージ的にいいんだろうか・・・
」と気になりました。日本だとGUと同じくらいのイメージだけどアメリカだと学歴やちゃんとした職歴のない人が働ける場所ってことなんだろうか。
それにしても、デスティニーもラモーナも地味な暮らしには耐えられなそうだから、結局は金づるとなる男たちを見つけて食い物にしてそう。


お金は人を狂わす。
見た後に、考えさせられる作品です。



主演・コンスタンスウーの出世作。





アマゾンプライムビデオ「アウトブレイク」を見た感想ーコロナウィルス問題と通じるところがあるー

新型コロナウィルスが世間を騒がせている昨今、ウィルス感染ものの映画「アウトブレイク」がアマゾンプライムビデオにあったので鑑賞しました。


アウトブレイク (字幕版)

率直な感想は、
前半は未知の感染力・致死率が高いウィルスが蔓延する恐怖をリアルに描いた作品、後半はヘリコプターチェースあるハリウッド大作映画に様変わり(後半から急に現実感が薄れ、映画的演出に舵を切りだす作品)という映画でした。
薬もワクチンもないウィルスの恐怖を描いた作品として、このタイミングで見ると前半は現実感があり寒気がしました。
後半は、、、、映画だな、という感想です笑


出演者もポスターやDVDパッケージ掲載の3人のみならず、ケビン・スペイシー(ダスティン・ホフマンの同僚役、最初はいじわるそうな感じだけどすごくいい人)とグレイズアナトミーで有名なパトリック・デンプシー(彼が原因でウィルスがアメリカに拡がります。やっていること最低。クズ役)という有名俳優も出演していて、そのあたりも見どころ。



未知のウィルスが感染源である動物に引っ掻かれたことや映画館で一気に拡がっていく様子、町全体を閉鎖する様子は現在の武漢と通じるところがあり、より現実感があり寒気がしました。
そして政治的な動き、自分の利益のために動く政府の人間もいて、対応が後手に回る様子も今と通じる。。。

後半は、ダスティン・ホフマン大活躍のヒーロー映画に様変わりしちゃいましたが、
今だからこそ見るべき作品だと思います。



U-NEXT「SUITS:ジェシカ・ピアソン シーズン1×1・2話」を見た感想

SUITS/スーツのスピンオフ作品「SUITS:ジェシカ・ピアソン」がU-NEXTで見放題配信開始されたので、1話と2話を見た感想です。
無料トライアル実施中!<U-NEXT>
一言でいうと、
SUITS/スーツを見たことがある人には面白く、ジェシカがシカゴに場所を変えて権力闘争しているドラマです。




ここからはネタバレありの感想です。
シーズン6中盤で金儲けのための弁護士活動と事務所での権力闘争に疲れ、弁護士になった本来の目的だった人の役に立つ弁護士活動をするためにニューヨークを去り、恋人ジェフについていく形でシカゴに引っ越したジェシカ。
そんな彼女がシカゴ市長の下で働くことになる今回のドラマ。
雇われた背景も裏で不正を行っている市長が内部にジェシカを巻き込めば、彼女に暴かれることはないだろう、という理由から。
ジェシカが先手先手を打ちながら、市が抱える問題を解決していくドラマです。
問題を解決といっても、勧善懲悪スタイルではなく、お互いが得するように策略をめぐらすところがSUITS/スーツ本編と通じます。

正直、スーツみたことない人からしたら、「あの偉そうなおばさん誰??」としょっぱなから疑問を感じると思いますが、スーツ見たことある人は違和感なく入り込めるでしょう。

ジェシカは相変わらず、自分を陥れた人物にはやり返すし、裏工作はするので、結局は権力闘争が好きなのね、と感じます。
そのうち、市長の座も奪いそうな勢いです。


とはいってもシーズン1でキャンセルが発表されました。
スーツ本編もシーズン9でキャンセルとなったので、放送タイミングが1-2年前だったら、ジェシカのスピンオフももっと続いていた気がします。
ネットフリックスとか買い取って続編作ってくれない限り、次はないでしょう。

とはいっても、あのできる上司感ビンビンのジェシカが新しい環境でいちから這い上がっていく姿は(ときにやり方はエゲつない)爽快。

面白いです!

現状、動画サブスクサービスではU-NEXTのみで配信中。(2020年2月5日時点)



SUITS/スーツ本編は日本ではシーズン8のDVDが発売中。





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